2011-03-16

日本より

オットです.日本の大地震の少し前に日本に一時帰国し,いまも日本にいます.
日本はこれまでに体験したことのない未曾有の危機に瀕しています.

私は地震があったとき,千葉県柏市の建物内にいましたが,人生史上最大の地震でした.震源域に近い宮城や福島では震度7.いったいどれほどの揺れなのか,想像だにできません.
そして津波.テレビでも何度も放映していますが,とてつもない破壊力です.いままで,例えばスマトラ島で2000年くらいに起きた津波の映像も見ていましたが,いまいち,津波の破壊力がピント来ていませんでした.

でも,今回の日本のテレビ局などがいくつもの角度,場所から撮った映像はこれまでの津波映像と比較にならない恐怖感を私に植え付けました.津波とはあんなにも破壊力のあるものだったのですね.

被災地の方々はどのように過ごしているのでしょうか.東北地方では今日雪が降りました.
寒いなかでの避難生活,さぞかしつらいことでしょう.今,私は一時的に日本にいます.仕事できたのですが,その仕事も地震の影響でなくなりました.今,被災地の方々に何ができるのか.いろいろと考えていますが,ほとんど何もありません.

被災地で不足とならないように,節電をする,ガソリンや食料の買いだめをしない.これくらいしかありません.何とも無力なものです.
首都圏ではガソリンの確保のために車の渋滞が起きています.渋滞のためにバスなども巻き込まれ,駅への所要時間が通常の倍以上かかっています.いま,ガソリンスタンドに並んでいる人たちは本当にガソリンが必要なのでしょうか?そのガソリンを被災地に送るべきではないですか?渋滞を招いて街を混乱させるのをやめるべきではないですか?
いま,本当にガソリンが必要な人のみがガソリンを求めるべきです.

妻の実家が福島にあります.義理の両親と弟が一緒にいます.本当に無事で良かった.義理の弟は仙台にいたのですが,地震後に両親と合流してくれました.本当に心強い.弟君,適切な行動でした.ありがとう.
しかし,これからが大変です.実家は家にひびがはいったようで,余震が怖くて家の中に入れない状態が続いているようです.食料も少なくなってきているようです.
本当に私ができることが何もないのか.いつも心で悩んでいます.

一方で,ドイツに残してきた妻を思うとすまない気持ちがあふれてきます.まだミュンヘンでの生活を初めて3ヶ月.友達もろくにいない中,両親が被災し,そして,夫である私が日本に行って心細いだろうに.仕事がなくなったので早くミュンヘンに帰ろうとも思って飛行機のチケットの変更を航空会社に申し入れました.
しかし,空いているのは結局私が予約している日よりも遅い日.キャンセルが出て早めに帰れることを祈るしかありません.

妻に大いに感謝することもあります.毎日このブログを更新してくれていることです.ダイチの毎日の様子を詳しく書いてくれている.けなげに生活している2人を思うと涙がでてきます.本当に感謝です.そして,心配かけてすまない.私が日本にいてできることがない以上,一刻も早くミュンヘンへの帰路につけるよう,毎日飛行機会社に問い合わせを続けるから,もう少し待っていてね.

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