2011-03-03

ビザの申請 すんなり

ビザの申請をした.私は研究のためにドイツに来たので,この場合,ドイツ入国後3ヶ月以内にビザの申請をしなくてはならない.
実はそろそろ3ヶ月,重い腰を上げてビザの申請をしてきた.

先々週に,一度ミュンヘンの移民局?に言って,窓口で書類の確認をしてきた.

私は実はイギリスの国籍も持っているので,同じEU圏であるドイツでは,イギリス国籍で申請するのが良いと言われた.妻と子供は日本国籍だ.

それで,申請には次の書類が必要だといわれた.

・申請書(窓口においてあった.ネットでもダウンロードできた)
・健康保険への加入証
・ドイツの研究機関の招待状
・給料の出所に関する書類
・写真
・私と妻が結婚していることを証明する書類
・子供の誕生日を証明する書類

健康保険へ加入するにあたって保険がカバーすべき項目についての紙をもらった.
保険会社に問い合わせして,入ろうと思っている保険がきちんと移民局の要求する基準になっているかを確認したが,HPに全部出ているからとつれない返事.どうやら,紙に書いてあったドイツ語を一生懸命読んだのだが,それが通じなかったらしい.
ちなみに,この保険会社はCare Conceptという会社で,私が入ろうとしたのはCare Economyという種類の保険.他の保険会社に比べて半額近い値段だ.HPで確認し,たぶん移民局の要求する基準(歯科診療をカバーしていることとか,妻の妊娠出産費用をカバーしているとか)をカバーしているだろうと判断し,この保険会社と契約した.でも,本当にこの保険でカバーできているのか不安であった.とにかくこれで申請してみよう.
(ただし,あとで書くが,実は私は健康保険加入証を提示する必要がなかったので,この保険がミュンヘン移民局の要求基準を満たしているかは不明なので要注意.)

妻との結婚と子供の誕生日については日本にいたときに,戸籍謄本をドイツ語翻訳してドイツ大使館からアポスティーユなる証明書ももらってあった.給与は日本から出ているので,日本からその証明書を送ってもらった.ドイツの博物館には招待状を書いてもらった.

いよいよ書類がそろったので本申請へ突入!!

ミュンヘン移民局で番号札をもらうために待つこと30分.
そして番号札をもらってから番号が呼ばれるまで待つこと1時間.

待ち時間,長すぎ・・・・・.

12時を廻った頃,ついに番号が呼ばれた.
部屋に入るとラジオの音楽がかかっている.
机が2つ.そのうちの一つにラフな格好のおにーちゃんが座っている.
この人が審査する人だろうか??

お兄さんから書類とパスポートの提示を求められる.このお兄さんが審査する人のようだ.

私と,妻と子供のパスポート,申請書を出す.

なにやらパソコン画面に向かってカタカタと打ち始めた.途中でなんのためにドイツに来たのか聞かれる.私が現在在籍しているバイエルン州立の博物館に研究のために来ているのだと説明し,博物館からの招待状を見せた.
ふむふむとなり,どこかに電話しはじめた.

ドイツ語なので何を話しているのか良くわからなかったが,なにか,博物館に研究しにきている人がいるけどどうする?みたいな話に聞こえた.

それから再びパソコンの画面とにらめっこして,1枚の紙を印刷していた.
その紙とパスポートを私に渡し,あなたの分は終わったと言われた.

えっ?終わったの?日本からの給与証明は?写真もいらないの?ほ…保険はいいの????
せっかく書類を揃えたのに.,どうやら少なくともEU圏の英国国籍を持っている私は上記の書類がいらなかったようだ.すんなりパスしてビザが降りたようだ.というかEU圏だから私はもともとEUのどこの国にでも居住できる権利を持っているようだ.

次はいよいよ妻と子供の番だ.

お兄さんはまたしてもPCにカタカタと打ち始めた.

それで私と妻が結婚していることを証明する書類を出すように言われた.
満を持して日本で作成してもらっておいた戸籍謄本翻訳版を提出した.

ついでに妻の写真も提出するよう言われたので提出した.
妻の写真はちょっと顔が小さめに写っているので,もしかして却下されるかも,と内心ドキドキしながら提出した.

お兄さんは写真をキャノンの普通のスキャナーでスキャンして,PC上の画面に貼り付けていた.普通のスキャナーなんだ・・・.

それでカタカタして,またプリンターから紙を印刷した.子供の分も.

それで,妻と子供のビザ申請代として8ユーロずつ会計で支払えばそこでビザをくれるという.これで申請は終わりとのこと.

ええ??日本からの給与証明どころか保険もいらないの?????
せっかく取り寄せたのに.

まあ,そんなかんやで,会計に計16ユーロ支払い,無事に妻と子供のビザを取得した.期間はなんと5年間.1年ほどしかもらえないと思っていたのでびっくり.

私の場合は,EU圏である英国籍をもっていたのと,州立博物館からの招待状を持っていたのが効を奏したのか(ドイツでは州が強い権限を持っていて,ビザの発給も州が管理していて州毎にずいぶんとシステムや申請書類が違うらしい),とにかく無事にすんなりとビザを取得できた.めでたしめでたし.

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