2011-06-02

ドイツは混浴サウナ

今日はいつもと違うプールに行ってきた.Pasingというミュンヘン西部にあるWest Badだ.




受付で2人,プールのみ利用というと,なんと,このプールはプールとサウナ両方のチケットしかないとのこと.金額はひとり10.8ユーロ.高い....いつも行っているプールはプールのみで一日3.7ユーロ.同じSWMが運営しているのになぜ場所によってチケットの形式が違うのだろうか.不思議である.

とはいえ,今回は結構遠出してきたので10.8ユーロを払って入場.しかも,10.8ユーロは一日券ではなくて4.5時間券だ.こうなったらとことん楽しむしかない.

ドイツのサウナにはもともと興味があった.うわさでドイツのサウナは混浴だと聞いていた.この真偽のほどを確かめたかった.さらに,仮に本当だとすればドイツ人はいったいどんな面持ちで混浴サウナに入っているのか観察してみたかった.

ということで,一通りプールで遊んだり,中のプチレストランでフライドポテトを食べた後に,ダイチは眠いと言っていたけど,家族総出でサウナに行ってみた.


サウナとは関係ないけど,今日のダイちゃん.
外のプールは暖かいね!

サウナスペースへの扉をあけてまずびっくり.フルチン男性がぷらぷらとぷらぷら歩いている.近くをタオルを巻いた女性が通っている.しかも,決しておじいさんおばあさんだけというわけではなく,20代や30代の若い男女もいる.誰も恥ずかしがっていない.これには驚いた.いくらドイツが混浴サウナが当たり前とはいえ,さすがに恥ずかしがったりするのだと思っていたが,そのような様子がまったくない.

サウナスペースにはいくつかのサウナがあった.乾式サウナは60度,85度,95度-100度の各部屋があり,スチーム(湿式?)サウナは45度のがあった.各サウナ室をつなぐスペースにはデッキチェアや水風呂がある.

早速,私とダイチが全裸になってサウナに入ろうとした(妻は恥ずかしくて脱げなかった).一番温度の低そうな60度のサウナ室にトライ.ところが,扉をあけた瞬間,ダイチが「あついー」と行って逃げ腰.いったんは棚みたいになっている椅子に腰掛けたがすぐに出ると行って,しまいには「ママがいい-」と泣き出した.まわりのお客さんも笑い始めてしまった.こっちは全裸でダイチをあやしているのだ.結局,泣き止まなかったのでそそくさと退室.

ダイチを妻に預けて(妻は水着でデッキチェアで待機していた),私がサウナ室に.サウナ室には男性が5人くらい.40代と50代くらいの女性,40代の女性の子供(10歳くらいの女の子)がいた.
皆,タオルをおしりの下に敷いて,体には何もつけていない.このスタイルがドイツではマナーらしい.私も,腰に巻いていたタオルを椅子に敷いて腰掛ける.おおっぴらにするのもあれなので手で微妙に隠してみる.皆,おおむね似たような座り方だ.

女性は足を閉じているが,胸は隠していない.どうして恥ずかしくないのだろうか.ちなみに,50代の女性はカップルで来ていて,旦那さんと楽しくおしゃべりしている.

なんか普通だなーと,この雰囲気に慣れてきたら,自然と恥ずかしさがなくなってきた.最初は,恥ずかしい気持ちもあったし,もしかして,女性の裸をみたら大きくなってしまうのではと不安に思っていたが,このドイツ人達の自然な雰囲気に飲み込まれてくると,これが自然に思えてくる.なんとも不思議だ.

ダイチと妻が待っているので10分もしないうちにこのサウナ室をでた.それで,妻がゆっくりシャワーを浴びたいというので,私とダイチがしばらくサウナスペースにとどまることにした.何度かサウナ室に入ろうと試みたが,ダイチは入りたがらない.ダイチを一人にするわけにはいかないので,しばらくデッキチェアでダイチとおしゃべりをすることに.

その間も,横目でドイツ人の生態を観察していたが(笑),サウナ室外を歩くときは,男性は半分くらいタオルを巻いて,残り半分はぷらんぷらんである.女性はほぼタオルを巻いているが,水風呂に入るときなどはタオルを取っている.20代前半とおぼしき若い女性も水風呂に入るときはタオルを外していた.なんだか別世界である.


これを見て一つ思ったことがある.ドイツのプールの更衣室は,服屋の試着室のような個室がいっぱいあるものの,男女の区別はないことが多い.試着室のような感じだから,やろうと思えば盗撮などもできてしまう感じだ.でも,ドイツで盗撮など聞いたことがない.女性の裸を見たいと思えば,サウナに来ればなんのお咎めもなく見ることができる.逆に裸でいるのが自然かと思わせる境地になる.これは一種の悟りではないかとさえ思える.つまり,サウナに行くことによって,なんとなく高まりそうな欲求が,むしろ抑えられて,例えば盗撮のような曲がった欲求達成の道には進まないのではないかと思う.飛躍しすぎであるがあながち間違いではない気がする.



今日の結論.ミュンヘンに旅行に来たら一度はサウナに行って,自然な裸の境地を味わうべきである!

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