2011-06-16

ミュンヘンからスペインへ  その①    <スペイン北部・バスク地方>

予想通り今朝方まで準備に追われ、万全な体調とは言えませんがいよいよ今日からスペインです。
行き先は、スペイン。k北部にあるバスク地方。
今日はビルバオ空港からサンセバスチャン【San Sebastian (サンセバスティアンとも)】に車で向かいました。
さて、どんな旅になるでしょうか~

最初は気づかなかったのですが、案内板や道路標識が2種類の言語で書かれていました。
一番上から バスク語、スペイン語。私が英語だと思っていた表記はオット曰く英語じゃないと。じゃ何語だったのでしょうか。
この標識をみても、バスク地方でのバスク語とスペイン語の 温度差が感じられます。国の言葉より上に表示されているっていうのは、そういうことなのでしょう、、、
もう少し村の方に行くと、今度はスペイン語がスプレーなどで消されて バスク語で訂正されていました。
この旅行中、バスク人の誇りに何度も出会うことになります。
オットが持つのはスーツケースとチャイルドシート、とリュック

ミュンヘン空港から2時間。ミュンヘンが朝9時発だったので、5時30分に起き 7時前に家を出て空港へ。途中で電車のドアが開かず乗り換えの電車に乗れなかったという危機がありましたが、その他は順調。8時くらいに空港到着です。
本当は2時間前くらいに空港に着いていると余裕なのですが、EU圏内の移動なので国際線のような審査が無く、意外にもあっさりと通過できました。
家を出る直前に、ダイチは 『じじんしゃ、持っていく~』 と主張し始めたので、急遽スーツケースの場所を確認して、空港まで乗って行くことに。空港でハンドルと本体を分解して スーツケースに入れて預けました。
ラオフラートに乗るとダイチの気分が盛り上がって親は楽なのですが、、、スペインには持っていかない方が良かったと思います。
今回は車での移動が多かったし、坂も多く出番も少なかったし、それにミュンヘンの街みたいに「あら~いいわねぇ」みたいな微笑ましさが無く 「こんなところで、邪魔よ、邪魔!」という雰囲気満々の所だったので(混んでいたせいもあったから)、説得してでも持っていかない方が良かったかも。
空港で自転車を分解する。このスーツケースにギリギリ入ります。
ダイチはブロックに釘付け・・・

今回乗ったルフトハンザ(ドイツのいわゆるフラッグ キャリア)は、搭乗口の辺りにセルフのコーヒーサービスがありました。
水分は外から持ち込めないし、出国手続きをしたあとに買うと少々高めなので、いつも水分は機内サービスまで 我慢していましたが、このサービスは嬉しい。
そこにはお湯はあったけど水はなかったので、結局ダイチの水を買うことにはなりましたが。
飛行機まではバスで移動。これを待っていたかのようにオットは間近で飛行機をバシバシ撮っていました。
コーヒーサービス。ココアもありました。
バスの車内から間近に見る飛行機
機内サービスは飲み物とマフィンでした
このロックをおもしろがって何回もするので 前の女性がお怒りになっていた

ビルバオ空港は、ローカル空港だからか特に何もない空港でした。レンタカー受付で手続きを済ませ、車に荷物を積み込み。
ドイツでもそうですが、スペインでも受付を済ませると車の確認をせずにすぐに貸し出されます。日本だと、係員と一緒に車の状態(傷など)の確認をすると思いますが、そんなことは全然なく、返す時も何の確認もしない。傷がついていたらどうするんだろうと不思議でなりません。
到着後。飛行機はあっちに見えるけど・・・何を撮っているんだい?
なぜかもう うちの荷物を把握して『来たよ』と指図する
撥水加工ばりばりの幌

あいにくの雨交じりの曇り空。インターネットで申し込んだのは、ルノーだったけど今回鍵を渡されたのはアウディ。人生初のオープンカーでしたが、2ドアだったので乗り降りが不便でした。
でも今回の旅は、この車のおかげで、車酔いが半分ほど和らいだと思います。 それまでオープンカーなんて、、、と思っていた過去に反省です。
車が走り出すと眠った。朝も早かったし・・・

ビルバオから高速道路に乗ってサンセバスチャンを目指します。前述の通り、表記の最初はサンセバ・・ではなくて、まず【Donostia/ドノスティア】。それが書かれている方面へ。サンセバも下の方には書いてありますが、高速道路で瞬時に判断しないといけないので、気が張ります。
一般道では、ラウンドアバウト(ランナバウトとうちでは言っている) という円周の交差点が殆どで、それを何周したことか・・・最高3周しました。
スペインの道路事情は乱暴だと、持っているガイドブックに書いてありましたが、そんなに荒くなかったと思います。 でも高速で事故車はよく見ましたが・・・。

3日目に行くスマイアの標識。こんな風景もありましたが・・・
殆どこんな風景を走っていたように思います
ゴツゴツした岩の山や、緑の山の間を縫って、道路は通っています。
今回は、純粋な観光旅行(観る・食べる)に加えて、地層を見に行くことも目的です。なんでも、恐竜がいた時代と絶滅した時代の地層が見られる唯一の場所があるそうで。以前はそんなに興味がなかった私も、化石採掘体験に行ってから オットの仕事に少しずつ興味が出始めています。だから今回もどんな物が見れるか楽しみ。景色がゴツゴツしてくると、期待が膨らんできます。
上の写真の山を近くから撮ったもの
こんな縦になっている地層や
こんな地層もありました

サンセバスチャンに着き、ホテルにチェックインしました。時間は17時。
私は後ろから見ていただけですが、スペインの道路標記は分かりづらく、1つ前にはあった表記が次には無くて「えっ、どっち?」ということが多かったような気がします。その次には出てきたり。あとは、すごく近くの地名で表記されていて 遠くへ行きたい時はいちいち地図で確認しないと分からないこともありました。あまり統一性がなくて、一度通れば分かるのですが、初めての道は苦労しました。
これも国民性が表れているようで、おもしろいことでもありました。
サンセバのビーチ
まずはここで腹ごしらえ。
私は極度の空腹で、こんな気分ではなかったけど・・・
スペインではパンにナイフとフォークが付いてきました
ダイチはここでもアイス。もう垂れてきています

泊まったホテルは ホテルレコード。街から10分くらい離れていますが、ホテルの人がとても親しみやすく親切でいい所でした。なので、明後日もサンセバスチャンに泊まる予定だったので、再び予約をしました。明後日は土曜日で、どこのホテルも満室だったという理由もあります。このホテルも残り一室でした。

ホテルから海を見ながら海岸沿いの道を歩き、旧市街を目指します。
そこには、ピンチョスというサンセバ周辺バスク地方の独特の料理があるというので、おいしいものを食べようという今回の旅の目的でもありました。ピンチョスのはしごをしようと。
旧市街は、狭い路地になっていて1階が店舗、2階以上が住居アパートという景観。
どんなお店があるか見ながら一通り歩いて、まず一軒目に入りました。
旧市街の街並み

向こうに見えるのは教会

お店の主は、分厚い本を読んでいて、私達がお店に入るとのっしのっしとカウンターの中に入ってきました。どれにしようかと お皿にのったピンチョスを選んでいる間、むすーっとこちらを見ている視線が気になりました。スペインにも こんな無愛想な人がいるんだ、とスペイン人は陽気と勝手に思っていたイメージが崩れ始めました。愛想が無いどころか、威圧的だったなぁ。用が済むとすぐさま本読みを始めて、もしかしていい所だったのを邪魔したのかも・・・と思ってしまいました。
ピンチョスは、パンにのったものや串に刺されているものがあります。パンにのっていない時は、パンを一切れ付けてくれたりします。
何でパンの上にのっているのか、意味が分からないものも多々ありましたが、ピンチョスとはそういう食べ物なんでしょう。疑問が次々出てきますが、あんまりハテナ探しをせず楽しみたいと思います。
温かいのがいい時は、レンジで温めてくれます。
何だか、おいしい食べ物 から、作り置きのおつまみ料理、というイメージに置き換わりつつあります。

最初に入った店がいけなかったのかと思い、次は吟味してお店に入りました。
このお店では、マッシュルーム串がおいしくて、もう一串取りたいな~と思ったくらい。
ここの店員さんも変わっていて、私達が喋っても聞いても、答えない。というか言葉で返さず、首を縦に振ったり横に振ったり、そんな感じ。ちょっとびっくり。何で何で?? 料理はおいしいんだから、あとは雰囲気でしょう。おじさん ちゃんと喋りなよ~と日本語で言ってしまった。
スペインのいいイメージが変わっていくけど、多分この2軒だけが異常だったんだと思います。 その他は人間的な対応でした(笑)
レストランは 食事のおいしさだけではなく、その店の雰囲気も味を左右する大事な要素だと思います。気取ったり無愛想な店員さんのいる所より、明るくて気持ちよく食事が出来る所の方が数倍おいしく感じるのは私だけではないはず。
全然うまく取れていないけど、、、旅行中手ぶればっかりでした
2軒目のお店。バール・スポーツ。
だけど、ここ以外でもサッカー中継が流れていました

スペインでは、午後の休み時間シエスタがあって、それに伴っているんだと思いますが夕食の時間も遅めになっています。
レストランは夜8時から営業、Bar・バールはそれより前にやっているけど料理が多く盛られていくのは7時を過ぎた頃から。6時に街に繰りだしても、営業しているんだか分からないお店も多いです。
ダイチが寝る時間を余裕で過ぎてしまいますが、まぁ スペイン時間に合わせようと割り切りました。

帰り道、オットが駄菓子屋さんに寄ってお菓子を買いたいというので入り、ダイチの大好きな公園があったので30分くらい遊び、スパー(コンビニ)で水やジュースを買って明日に備え、やっと帰ろうと思ったら近くにバールがあったので 何故かまたそこで生ビールを飲み、やっとホテルに着いたのは10時を回っていました。
スペインでは、飲み物は何でもこんなタンブラーで出されます。
ビールでもワインでもコーヒーでもジュースでも・・・
かわいい犬とも仲良くなれました
広場で。
何の集会か分かりませんが、テント持参で長丁場とみられます
船着き場?もありました

長い一日になりましたが、明日は車で長距離移動。また長い一日になりそうです。

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